よくある問い合わせ内容はこちらからになります。
お電話が大変混み合っておりますので、一度こちらをご確認いただけますと幸いです。
- 腹部超音波検査(腹部エコー検査)とは
- 腹部超音波検査をおすすめする症状
- 腹部超音波検査で見つけられる病気
- 腹部超音波検査の特徴
- 腹部超音波検査の流れ
- 腹部超音波検査時のご依頼(注意事項)
- 腹部超音波検査の費用
腹部超音波検査(腹部エコー検査)とは
腹部超音波検査は、体内に超音波をあてて跳ね返ってくる音(反射波)を画像として映し出し、臓器の状態を確認する非侵襲的な画像診断法です。胃や腸を除く臓器に対しては、短時間で手軽に観察できる利点があり、さらに放射線を使用しないため、身体への負担が少ないのが特徴です。
当院では、国家資格を持った女性技師が実施しております。男性技師による検査にご不安を感じる方にも、安心してご受診いただける体制を整えております。気になることがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
腹部超音波検査と内視鏡検査の違い
~内視鏡では捉えきれない腹部の異常をチェックするために~
腹部超音波検査は、超音波を体にあててその反射を画像として映し出し、腹部内の臓器の状態を確認する検査です。一方、内視鏡検査はカメラ付きのスコープを消化管に挿入し、食道・胃・腸などの内部を直接観察する方法です。
超音波検査は短時間で負担も少なく行えるのが利点ですが、空気が多く含まれる胃や腸などの臓器の描出にはやや不向きです。そこで、腹部に不調がある際は、消化管(胃や腸など)には内視鏡を、肝臓・胆嚢・膵臓などその他の臓器には超音波を使うといったように、両検査の特徴を生かして組み合わせるのが一般的です。
腹部の状態を正確に把握するためには、内視鏡検査と腹部超音波検査の両方を受けることが効果的です。
腹部超音波検査とCT・MRI検査の違いとは
~CTやMRIに比べて、気軽に受けられる初期スクリーニング検査~
腹部超音波検査は、手軽に実施できる検査である一方、厚い脂肪層や腸内のガスが超音波の通過を妨げるため、内臓脂肪が多い方やお腹にガスがたまりやすい方では画像が見えにくくなることがあります。また、胃や腸のような空気を多く含む臓器の評価には適しておらず、膵臓や子宮の一部も見えにくい場合があります。
そのため、必要に応じて、内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)やCT、MRI、超音波内視鏡、婦人科領域では経腟超音波検査など、他の検査方法が併用されることがあります。
ただし、腹部超音波検査は、すべての臓器を詳細に見ることはできないものの、短時間で体への負担が少なく、放射線も使用しないため、初期診断やがんのスクリーニングとして非常に有用です。特に、CTやMRIが難しい閉所恐怖症の方、ペースメーカーを使用中の方にも対応できるという利点があります。
腹部超音波検査をおすすめする症状
以下のような症状がありましたら、腹部超音波検査をご検討ください。
- お腹の痛み
- 背中の痛み
- 意図しない体重減少
- お腹の張りや違和感
- 健康診断で異常を指摘された
腹部超音波検査で見つけられる病気
腹部超音波検査では、以下のような病気の有無を確認することができます。
- 肝臓や膵臓、胆嚢、腎臓などのがん
- 胆嚢ポリープ
- 肝臓や膵臓、腎臓などの嚢胞
- 消化管に関する異常
- 婦人科系の病気
- 泌尿器科系の病気
腹部超音波検査の特徴
女性も安心の女性技師による検査
当院では、国家資格を有する女性技師が検査を担当いたします。検査中にお声がけをしながら進めていきますので、ご自身の症状や気になる部位についても、その場で丁寧にお伺いしながら確認することが可能です。リラックスして受けていただけるよう配慮していますので、安心してご相談ください。
さまざまな臓器の状態を確認でき、多くの病気の発見に有用
腹部超音波検査では、肝臓や膵臓、胆嚢、腎臓、脾臓など、複数の内臓を対象に観察することが可能です。幅広い病気の診断に役立ちます。
検査は短時間で負担が少なく、リラックスして受けられます
1回あたりの検査にかかる時間は5~10分程度で、ベッドに横になり、腹部に専用の機器(プローブ)を当てて行います。痛みや不快感はほとんどなく、身体的な負担が少ない検査です。
放射線を使用しないため、安心して受けられる検査です
レントゲンやCTと異なり、超音波検査は放射線を用いないため、被ばくのリスクがありません。繰り返しの検査にも適しており、安全性の面でも信頼できる検査法です。
検査の質は技師の経験によって左右されることがあります
腹部超音波検査は操作する技師の技術により、描出される画像の精度が変わる場合があります。より信頼性の高い診断結果を得るためには、経験豊富な検査技師や実績ある医療機関での受診が望ましいです。
※技師が不在の場合は、医師が検査を担当することもあります。
体内の状態も検査結果に影響を与えます
腸内にガスや便が溜まっていると、超音波がうまく届かず、画像の質が落ちることがあります。また、膀胱や前立腺の検査では、尿がある程度たまっている状態の方が観察しやすくなります。
腹部超音波検査の流れ
1検査台に仰向けで横になります
検査はリラックスした状態で横になったまま行います。
2ゼリーをお腹に塗布します
皮膚と超音波プローブの間に空気が入らないようにするため、専用のゼリーを腹部に塗ります。このゼリーにより、より鮮明な画像を得ることができます。
3検査用プローブをあてて観察します
ゼリーを塗った部位にプローブ(探触子)を当てて、臓器の様子を確認します。
4超音波画像をもとに診断を行います
プローブから得られる情報がモニターに表示され、医師が画像を確認しながら必要な評価を行います。
腹部超音波検査時のご依頼(注意事項)
呼吸に関する指示が出ることがあります
検査中、「深呼吸してください」「息を止めてください」といった呼吸の指示を受ける場合があります。これは臓器の位置を調整したり、腸のガスの影響を抑えて、より見やすい画像を得るためです。
食事制限があります
腹部の状態を正確に診るためには、胃や腸の中をできるだけ空にしておく必要があります。そのため、検査前6時間はお食事を控えていただきます。
午前の検査であれば朝食をとらずに、午後の検査であれば朝食を軽めに済ませ、昼食は抜いてください。脂肪分の多い牛乳やジュースなども避けてください。
所要時間の目安
検査自体は5~10分ほどで終了します。ただし、個人差により多少の前後がある場合があります。
腹部超音波検査の費用
3割負担 | 1割負担 | |
腹部超音波検査 | 1,590円 | 530円 |